だいたいの夫婦には耳の痛い話しだと思う【あなたには帰る家がある】

あなたには帰る家がある 第1話~第11話 

あなたには帰る家がある

金曜ドラマ 『あなたには帰る家がある』|TBSテレビより

結婚13年目の夫婦の、日常によくある不満やすれ違いから、夫は過ちに陥る。過ちの相手がマズかった。まったく正反対の二組の夫婦が出会い、互いの夫婦・家族に関わる中で、自己を見つめなおす……のかな。

 

男の嫌を集結させたなところような人間 

ひとつ関係ない話しから。わたくし、一応会社員でして、10階建てという小ぶりなオフィスビルで働いているのですが、エレベーターに乗るんです当然。わたしが降りるのは9階。途中で降りる人もいれば、9階10階まで行く人もいる。でね、誰かが途中で降りたら、誰かが閉めるボタンを押すわけです。これをね、当然女性が押すものだと明らかに思っている男性がいる。これ勘違いしているのって不思議と男性だけなんですよね。

逆に1階に下りるとき。わたしが9階から乗り、途中で止まって男性が乗り込み、わたしよりも後ろ=奥に乗り込んだのに1階に着くと「当然自分から降りる」と思っているんですよね。これも男だけです。女が開けるボタンを押して待つものだ、と思っている節がある。女性にこういう人はいませんし、まれに開けるボタンを押して、全員出るのを待つ男性もいますが、奥からでも我先にと降りようとするのは男性のみ。

通勤電車の中も高圧的な年配男性って少なからずいるもので、もう「そういうの」をジワーと感じるのに疲れて、朝は女性専用車両を利用しています。痴漢がどうとかじゃないんです。「俺様が社会を回している」とでも勘違いしているようなジジイが死ぬほど嫌い。なんなら夜間の奴らは臭いもキツイし、帰りも女性専用車両欲しい。

 

なので…ここでドラマの話しに戻るわけですが…、茄子田太郎(ユースケ・サンタマリア)の男尊女卑かげんに、役柄とは言え嫌気がさして、もう嫌々仕方なく見ました。

公式ページのユースケのインタビューより、『企画書の茄子田太郎のキャラクター設定は「男の嫌を集結させたなところような人間」と書いてあった』そうで、そういう意味で言えば、わたしは格好のカモ、いいお客さんですよね。

しかしとにかく、だいぶはじめの方で「これはコメディドラマとして見るものなのだ」と思ってからも、「まあ不器用なそういう人間なのだ」とわかってからも、茄子田の存在はダメだった。だいぶ最後のほうまで。

もっとも、茄子田の母親が一番「毒」だったわけなのですが。←この存在が一番ひどい。慎吾くん可哀そうに、なのにまっすぐ育って、父親を選んだ時は泣けましたねえ。

 

「あなたは誰かを許せるような人間なの?」

第4話ですね。一番、印象に残ったのは。臥せっている綾子(木村多江)の部屋に、見舞いと称しズケズケと上がりこむ真弓(中谷美紀)。
「夫を許せるかわかりません。でも夫とわかれるつもりはありません。」という真弓。「茄子田先生に言いますよ」と言われ、綾子は「どうぞ」と答え、続けます。

「そもそも許すとか、許さないとか、あなたは誰かを許せるような人間なの?人に許しを与えられるようなご立派な人間なの。言ってたわね『もっと妻の気持ちをわかれ』。あなたはどうなの、夫の気持ちをわかってるって言えるの。ひどかった。バーベキューの時のお料理。ひどかった。野菜の切り方も、洗い物の仕方も。妻の務めを果たさないくせに、要求ばかり。不満ばかり。なによ、被害者ぶってるの。あなたじゃ、わかってあげられない。彼のやさしさも繊細さも寂しさも。あなたじゃ、癒してあげられない。かわいそう、秀明さん、かわいそう。」

わあああああ。(耳をふさぐわたし) 耳が痛い耳が痛い。
長ゼリフ書き起こしてしまったじゃないですか。これを怒ったり、叫びながら言うならまだいい。淡々と語るので、より一層怖さを感じる。いやあ当事者にはなりたくないです。隠れモンスター綾子が開き直る瞬間、もう絶句と思いきや真弓は応戦するんですよねえええ。こわいこわい。

 

悪縁を切って、良縁を結ぶ

第5話の家族旅行で行った、悪縁切りの神社は、茨城県稲敷市の「大杉神社」です。

悪縁切り | あんばさま総本宮「大杉神社」| 日本唯一の「夢叶え大明神」

わたしも切りたい縁がひとつあるので、行ってみたい。茨城までは行かないけど、調べると「悪縁を切って、良縁を結ぶ」神社は多いんですね。行ってみたい。ああでも、大杉神社の土器を叩き割るのはやってみたいですね。(と思った方、目的が変わってますよ、それ。←わたしです)

 

縁といえば、真弓ね。新卒で入った旅行会社に、十何年も経って、中途採用されるものなのでしょうか。あの、トリンドルに指導を受ける姿とか、トリンドルのセクハラを助けるところとかも…もう見ていられない。

そのあたりかなー、このドラマが、イマイチだったのは。中谷美紀がカジュアルな気の抜けた格好してても、キャンプやピクニック弁当に変わったもの持ってきても、職場復帰でドタバタやっても、いわゆる「おばちゃん」に見えなくて、なんかクールでかっこいい中谷美紀がチラつくんですよね。

 

あなたの家は、帰りたいと思える家ですか?

さて、それで、二組の家族はどうなるのか。

茄子田家は、綾子優位に変わりモトサヤに収まる。佐藤家は離婚したままだが、秀明(玉木宏)と真弓は、結婚していた時よりよい関係になったと言える終わり方だったかなと思います。

ドラマのプロローグとして「あなたの家は、帰りたいと思える家ですか?」とありましたが……みなさんはいかがでしたでしょうか。わたしには、ただただ、耳が痛いドラマでしたねえ。

 


 

【評】★★★☆☆ わたしは帰りたい家だと思いますけどね。