やるやると思っていた林遣都がとうとうやってくれました【おっさんずラブ】

おっさんずラブ 第1話~第7話(最終話) 

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土曜ナイトドラマ『おっさんずラブ』|テレビ朝日より

 

「神様、こんなに消えてくれないキスの感触…、はじめてです。」

 もてず、だらしなく、母親にも見放されるというダメダメ33歳、不動産営業・春田創一(田中圭)--33歳を「おっさん」とは認定できませんが、彼がモテ期を迎える。黒澤営業部長(吉田鋼太郎)と、本社から異動してきた25歳・牧凌太(林遣都)と、幼馴染・荒井ちず(内田理央)まで絡んできて・・・。

同性愛・BLというよりは、純愛がテーマ。ゼネラルプロデューサーに、プロデューサー3名の全員が女性だからでしょうか。万人がキュンとできる展開となっております。

 

田中圭はいい、田中圭はいつもいい。シャワーシーンとか無駄にいいし、スウェット姿だろうが、ソファにだらしなくうつぶせ寝してても、寝ぐせも、無駄にいい。

黒澤部長も、純愛・乙女・濃さが2016版よりパワーアップしていて、(残念ながら録画が残っておらず、比較してどうとはまとめられないのですが)、「あの時、おまえが俺をシンデレラにした」からの、最終的にプロポーズがフラッシュモブ。「早稲田大学フラッシュモ部」ってリア充感漂う陽気な部。なにこれ。

ただ、ただ、林遣都がそれを超えて来るんだわ。キュートすぎる。うるうるっとした目で、背伸びして、デコチューして「ふつうには戻れないです」とかさ、もう尊すぎる。あれどこかに売ってないですか。

 

林遣都のポテンシャルはここにあったかと、みなさんにも知ってほしい。

牧の実家に行くくだりは、しあわせ絶頂エピソードの典型ですが、和室のシーン。たぶん2人の靴下がグレーとブラックの色違いで、おそろいですよね。春田は気にするタイプじゃないから、牧が「今日はこれを着て」と用意したんだろうなと想像したりして、そんな密かにおそろにしちゃう、牧がかわいい。ロケはこの一軒家スタジオ。

「Studio Mon」の尾山台スタジオ

(『アンナチュラル』の三澄ミコトが叔母と住んでいたのもここでしたね)

 

牧春シーンは挙げ連ねたらキリがないのですが、第6話さいごが切なくてよかった。

春田ママ「あんまりにもだらしないから、腹が立っちゃって。ホントにこのままだと結婚でいないと思わない?孫の顔だって見たいじゃない?」

まあBLには子ども・孫のネタは「あるある」なんだけど、ママは知らないとはいえ、残酷な無邪気さだよね。牧から見たら堪らない……。直後にちず(内田理央)の春田への告白を見てしまうのも、忘れたストールを春田ママに渡そうとした牧のやさしさが原因だし、第6話の後半はキツいし、切なすぎる。

 牧「結局しあわせじゃないんです。春田さんといても苦しいことばっかりです。ずっと、苦しいです。別れましょ。もう春田さんのこと、好きじゃないです。忘れてください。俺のことなんか。俺は、春田さんのことなんか、好きじゃない。今まで、ありがとうございました。」

 

これ書き起こしてて、思ったのですが、台本はこうじゃないでしょ。

アドリブ含んでますよね。調べてみたところ、ありました。

woman-type.jp

ああー、あれもこれも、アドリブ・・・。 

といいますか、わたくし、副音声、まったく聞いていない。

聞けよ、今すぐ。

 

「クッソ美人じゃないっすか。アリよりのアリです」「なに宇宙じーん」 

瀬川舞香(伊藤修子)「おひとりさま。様つけられても切ないわね。ペット飼ったら、もうおしまいよっ!!」(第3話)

黒澤蝶子(大塚寧々)「君の名は?」(第3話)

歌麻呂(金子大地)「切り替えって大事っすよ。働き方革命って知ってます?ワークライフバランス。OK、OK。痛い、パワハラだ。」(第4話)

まあ、みなさん、アレなんですが。

来ましたね。武川政宗こと、眞島秀和、ね。

 彼こそ「名バイプレーヤー」だと思っていまして、最初ハマったきっかけがもうわからないのですが、大っ好きなんです。菊田こと西島秀俊が最近メジャー路線いっちゃったので、もう眞島秀和がトップオブトップ←なにの。

『隣の家族は青く見える』に続くゲイ役。部長が乙女なら、武川は雄々しい。

 

そう、BLあるあるとして、もうひとつ、この「ノンケに恋してしまう不毛さ」があるけど、武川の「おまえは今、不毛な恋愛に足をつっこんでいる。そう思わないか。完全におまえの、片思いなんだろ。あっち側の人間を好きになっても、しあわせになることは絶対にない。」(第4話)

最終話の牧春シーンは、この武川のセリフを回収しているんでしょうね。

わざわざ反対側の歩道から「おれさー!牧が好きだーー!」と叫ばせておいて「あっち側」から「こっち側」に春田を渡らせる。

 

説明セリフがなくても、こういう描写が丁寧なのです。

ともするとトリッキーになってしまう分野だと思うんです、同性愛。この「おっさんずラブ」がピュアな恋愛ドラマになり得たのは、演者と演出の工夫・技術が抜きんでていたと言えると思います。(まじめかっ。)

 

 

【評】★★★★★

春田「俺、そういうのよくわかっていないんだけど、男同士で付き合うっていうのは、その、どういうこと? 牧にとって、俺はさ、彼氏なの?彼女なの?」

牧「なに言ってるんですか」←至高の存在。