「羽根」ではいつになっても羽ばたけないの【いつまでも白い羽根】

いつまでも白い羽根 第1話~第8話(最終話)

国立一本で臨んだが失敗し、母親が勧めるがままに看護専門学校通いはじめた木崎瑠美(新川優愛)が、再度大学受験するのか、このまま看護師になるのか迷いながら、友人や患者とのふれあいにより成長する。

 

「羽根」ではいつになっても羽ばたけません

公式ホームページでは、

オトナとして、白い羽根のままで羽ばたく日は訪れるのでしょうか?

ストーリー|いつまでも白い羽根|東海テレビより

 

とあります。が、そもそも違うと思うんだ。

 

「羽」と書くのは、鳥の全身を覆うか軽い気、鳥や昆虫が飛ぶための器官(昆虫の場合は「翅」とも書く)、翼状のもの。
「羽根」と書くのは、鳥や昆虫の体から抜けた羽や、羽を加工したもの、またそれに模したものである。

「羽」と「羽根」の違い - 違いがわかる事典より

 

「羽根」は抜けたヤツ。羽根ペンとかの、あの羽根。ドラマ中もふわーっと「白い羽根」が舞うシーンが何度かありましたが、なのでこれは「羽根」でいいのですが、白くても白くなくてもいいのですが、「羽根」は翼ではないので羽ばたけないと思うよ。

 

職業系ドラマでもなく、学園系ドラマでもない中途半端さ

いやあ……失礼ながら、近年まれにみるつまらなさ。

「校閲」とか「週刊誌編集部」とか「検察」とか「刑事弁護士」とか「科学捜査」とか。知られざる職業の入り口を見せるようなドラマではないんですね。看護師って、3K(キツイ・汚い・キケン)だというのは何十年も前から周知の事実だし、それを超える新しい目線がありません。また『おたんこナース』とか『ナースのお仕事』のような「新人ナースの笑いあり涙ありドラマ!」でもなく…。

もうちょっとで感動的な流れになりそうなのになーーと何度やきもきしたか。残念ながら、拍子抜けしたまま最終回という感じでした。

 

ひとつひとつのエピソードの弱さ

瑠美が大学受験大学受験言ってたのも看護学校1年生まで。なぜ再受験にトライしなかったかはハッキリ描かれず、じゃ2年生から看護師になる覚悟ができたかというとそれも違くて、まだグズグズしています。

千夏(伊藤沙莉)は、指導看護師が実習日誌の改ざんを指示するなんて、もちろん本来あってはなりませんが、ドラマとしては「まあ、展開としてある」というか。あるある程度のエピソードで、最後の最後で急に退学しちゃう。

酒井美紀も主婦・母親と両立しながら、担任から退学しろ攻撃に立ち向かって資格取るのかと思ったらそうではない。最初から、離婚前提で資格・自立目指して、というのでもないし、でも結局離婚してしまう。

瑠美のお父さんもうつ病だったはずなのに、いきなり社会復帰してる。たぶん母娘の姿を見てオレも!っていうのがあると思うんだけど、いかんせんその描写が弱いので、いきなりハツラツと焼肉屋店長をやっていて、なんだ元気じゃん的な印象。

 

また、瑠美が菱川先生(清原翔)を、菱川が遠野さん(さとうほなみ)を、遠野さんが加藤雅也を、一方通行だらけの恋心が、急なんです。「なにきっかけでそーなった!?」と唐突な想いが錯綜します。

遠野さんの復讐もなんか…どうしたのかな。最後はその仇である加藤雅也と唐突にデキてるし、その加藤雅也と唐突に死ぬし。そんな都合よく交通事故で2人とも死ぬとか、ないから。

 

あと、あの2人ね。千夏の幼馴染とその友人(瀬戸利樹・深澤嵐)。2人で出ればなんとなくわかるけど、1人だとどちらなのか最後まで見分けつかなかった。ごめんなさい。

 

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【評】★☆☆☆☆ 原作はどうなのかな。。